2009年6月22日月曜日

プロジェクト1 第2回目議事録

プロジェクト1 戦後の文化行政、美術館、さらにモダニズム建築を考える
神奈川県立近代美術館の歴史から
ブログ担当の篠崎です。第2回目の議事録をアップします。

議事録
第2回参加者の関心事の公表と擦り合わせをしました。
2009.6.19
まず、木下先生より、今回は各人が講座にどういうことを期待しているのか、お互いを知り合う機会にしたいことが話され、用意されたペーパーに沿って説明された。

1 所信表明
今回の講座の4つの目標
(①楽しく終える、②物件にこだわる、③問題を次第に絞る、④目標は「理論構築」)について説明。

①金曜の夜に集まるのだから、楽しくやりましょう。

②「神奈川県立美術館」であり「鎌倉近代美術館」であったものにこだわりたい。
  設立当初のポスターには、「鎌倉近代美術館」と明記されている。設置者の立場、
  利用者の立場から考えていく必要がある。

③時間があまりあるわけではないので、問題を少しずつ絞るのではなく、次第に絞る。

④目標は、理論構築であること。過去の検証だけでは不十分。
  当初、「社会的提言」にしようということも出ていたが、いろんな立場の方が参加されており、
  難しい面があったため、理論構築になった。

2 今後の方針
◇この場をどういう場にしていくのか?

◇金曜以外の土曜から木曜までの情報共有の場をつくり、どのように議論を深めていくか。

◇基礎情報の収集(分担)
  ①神奈川県立美術館についての資料、
  ②県立美術館はどれくらいつくられたのか、などの基礎情報の収集を分担して行う必要がある。

◇ゲスト選定
  ゲストに、だれを呼ぶのか早めに決める。

◇坂倉準三展の見学
  6月27日(土)14:00〜、7月11日(土)14:00〜の2回行う。

◇「美術館はぼくらの宝箱」(神奈川県立美術館 2009.6.6〜9.6)の紹介
  美術館と学校との連携の難しさ

3 自己紹介
  一人3分程度の自己紹介が行われた。

4 問題の構造
◇大きく分けると、美術館と建築保存になる。

◇「箱物」を生かすも殺すも、使い方次第である。「箱物」行政を必ずしもマイナスに考えない。

◇美術館は、鶴岡八幡宮からの借地に建設されたもので、2016年に契約切れ

◇鎌倉の景観をどういう方向にもってこうとしているのか?
  古都保存法(古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法)や景観法などをふまえて
  考察していく必要がある。1966年の古都保存法、90年代後半から景観、文化的景観が
  取り上げられるようになり、2004年に景観法が成立した。
  1951年のモダニズム建築は居場所を失いつつある。

◇坂倉準三展の看板にも、景観を壊すというクレームがついており、
  支柱の取り替えさえもできなくなっている。

◇坂倉展には、美術館の外に1/1で戦時中のバラックが展示してあるが、
  1/1だと鎌倉市は建築物とみなし、建築申請をせまっている。
  このような異なる力が加わっている点にも注目する。
  このバラックと思われる写真がウェブ上にありました。
  
   「組み立て住宅プロトタイプ(1941年モデル)原寸模型」
   http://ameblo.jp/tonton3/image-10267217922-10190337676.html 

5 来週の講座
◇木下先生から、美術館について15分程度説明。

◇どういうことを問題にするのかを口頭で発表。

◇その後、意見交換、問題を立てる。

◇終了後、懇親会。

6 問題関心グループ
 2つの大きな問題についての関心グループ。
 美術館と建築保存に分かれました。 

7 坂倉準三展に見学にいきます。
 6月27日(土) 7月11日(土)と2グループに分かれて行きます。

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