プロジェクト1 戦後の文化行政、美術館、さらにモダニズム建築を考える
神奈川県立近代美術館の歴史から
ブログ担当の篠崎です。第2回目の議事録をアップします。
議事録
第2回参加者の関心事の公表と擦り合わせをしました。
2009.6.19
まず、木下先生より、今回は各人が講座にどういうことを期待しているのか、お互いを知り合う機会にしたいことが話され、用意されたペーパーに沿って説明された。
1 所信表明
今回の講座の4つの目標
(①楽しく終える、②物件にこだわる、③問題を次第に絞る、④目標は「理論構築」)について説明。
①金曜の夜に集まるのだから、楽しくやりましょう。
②「神奈川県立美術館」であり「鎌倉近代美術館」であったものにこだわりたい。
設立当初のポスターには、「鎌倉近代美術館」と明記されている。設置者の立場、
利用者の立場から考えていく必要がある。
③時間があまりあるわけではないので、問題を少しずつ絞るのではなく、次第に絞る。
④目標は、理論構築であること。過去の検証だけでは不十分。
当初、「社会的提言」にしようということも出ていたが、いろんな立場の方が参加されており、
難しい面があったため、理論構築になった。
2 今後の方針
◇この場をどういう場にしていくのか?
◇金曜以外の土曜から木曜までの情報共有の場をつくり、どのように議論を深めていくか。
◇基礎情報の収集(分担)
①神奈川県立美術館についての資料、
②県立美術館はどれくらいつくられたのか、などの基礎情報の収集を分担して行う必要がある。
◇ゲスト選定
ゲストに、だれを呼ぶのか早めに決める。
◇坂倉準三展の見学
6月27日(土)14:00〜、7月11日(土)14:00〜の2回行う。
◇「美術館はぼくらの宝箱」(神奈川県立美術館 2009.6.6〜9.6)の紹介
美術館と学校との連携の難しさ
3 自己紹介
一人3分程度の自己紹介が行われた。
4 問題の構造
◇大きく分けると、美術館と建築保存になる。
◇「箱物」を生かすも殺すも、使い方次第である。「箱物」行政を必ずしもマイナスに考えない。
◇美術館は、鶴岡八幡宮からの借地に建設されたもので、2016年に契約切れ
◇鎌倉の景観をどういう方向にもってこうとしているのか?
古都保存法(古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法)や景観法などをふまえて
考察していく必要がある。1966年の古都保存法、90年代後半から景観、文化的景観が
取り上げられるようになり、2004年に景観法が成立した。
1951年のモダニズム建築は居場所を失いつつある。
◇坂倉準三展の看板にも、景観を壊すというクレームがついており、
支柱の取り替えさえもできなくなっている。
◇坂倉展には、美術館の外に1/1で戦時中のバラックが展示してあるが、
1/1だと鎌倉市は建築物とみなし、建築申請をせまっている。
このような異なる力が加わっている点にも注目する。
このバラックと思われる写真がウェブ上にありました。
「組み立て住宅プロトタイプ(1941年モデル)原寸模型」
http://ameblo.jp/tonton3/image-10267217922-10190337676.html
5 来週の講座
◇木下先生から、美術館について15分程度説明。
◇どういうことを問題にするのかを口頭で発表。
◇その後、意見交換、問題を立てる。
◇終了後、懇親会。
6 問題関心グループ
2つの大きな問題についての関心グループ。
美術館と建築保存に分かれました。
7 坂倉準三展に見学にいきます。
6月27日(土) 7月11日(土)と2グループに分かれて行きます。
2009年6月22日月曜日
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