2009年6月15日月曜日

「芸術文化支援施策に関する規範を考える」グループ 第1回

初回ということで、プロジェクトの顔合わせを行いました。


20名という凝縮された人数にもかかわらず、多彩な顔ぶれが集まりましたので、自己紹介も長くなってしまいます。参考までに、どんな方が集まっているか、ずらっと並べてみました。

自治体の文化振興係になったばかりの方。行政の中での文化の位置づけについて議論したいという方。アーティストインレジデンス活動の現場からいらっしゃった方。メーカーでNPOの支援、組織基盤強化、メセナなどを担当されている方。有名な温泉で毎年開催している音楽祭の主催団体で働いている方。文化施設の指定管理団体で、文化センターを担当している方。国や町のまちづくりの総合計画策定などに関わっている方。国の文化政策に関わっている方。市役所で文化行政を担当され、文化協会の役員になられた方。音楽関係のイベントを手がけている方。マーケティングの仕事をされた後、大学院でアートマネジメントを勉強 している方。韓国からの留学生の方。情報通信関係の活用を促進する施策に携わっている方。アートマネージメントについて勉強したいと考えておられる方。学部生の方。NPOで働いていて、お金の動きに関心を持っている方。起業でCSRを担当している方。アートと法律、法律家によるアート支援の研究実践をするNPOの代表をしている人。

その後、グループの進行役となるリーダーと補佐を決めて、いよいよ議論を開始。

まずはこのプロジェクトをどう進めていくかということで、小林先生より、議論への積極的な参加の呼びかけ、予算額の提示、そして「私達の議論にbreak throughを作るような人を呼びたい」という提案がありました。その提案を受ける形で、受講者で意見を出しあいました。

「"文化"とは何か?"芸術"とは何か? まず根本の概念を議論して一致しなければならないのでは?」
「概念は着地点が見えにくい。ケースの方が話しやすいのでは? ばら撒き補正とかアニメの殿堂とかを検証しては?」
「近く、国の文化政策を紹介するプレゼンテーションをやるので、それを持って来てみましょうか?」
「概念は大切だが、宙に浮いてしまう感じがする」
「芸術家にとっての幸せ、アーティストとそうでない人の溝を考えたい」
「芸術の概念、政策、ケースの三段階でいってはどうか?ケースから入るのはわかりやすい」
「文化の本質や芸術の概念の確定も重要だが、具体策に繋がる規範を考えるためには、今まで文化振興というものの対象とされてきたものを把握し、何が対象になり、何が対象になっていないかを共有することが重要なのでは?」
「集まる回数が限られている。議論もするが、計画についても話し合いたい」

ここで小林先生より、「計画のための時間は必要。全体の進め方のアイディアも提示してほしい」という注文が入りました。受講生からは、「時間を節約するために、進行のたたき台を用意してもらえないか?」という提案もありましたが、「あまり進行のお膳立てしてしまうと、この場独自の意味が薄れるかもしれない。メーリングリストをつくるので、そこでの議論にも参加して欲しい。既存の政策をbreakthroughしたいという意識 をもって欲しい。仕事をすれば結果を出せる人がたくさん集まっているのだから、この場ではあえて概念的な議論でぐるぐるする作業も大事だと思う。フリーハンドではなく、問題意識を持って参加して欲しい」。

と、やりとりの途中で教室の退室時間となってしまいました。次回、今後の進行について議論する場を設けることにし、この場は終了。次回は懇親会も予定しています。他のグループの方も、こっそり議論の続きに参加してみては?

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